とんだ勘違い

2005/11/7
ホテルに戻ってふてくされながらメインのバックを見ると、そうだった手帳はコッチに移していたんだ、ということが発覚。ああああぁ。疑ってごめんなさい。手帳もお金もホテルにおいてありました。すぐさま路上ビアホイにキックします。そっけなく軽くあしらわれていたのは、おいおい何で俺がおごらなくっちゃいけないんだ!という主張をしていると勘違いしていたんだなぁ、と納得。急いで謝らなくっちゃ、と焦れば焦るほど、真っ暗な初めてのベトナムの地方都市、どこだかわからなくなってきます。
漸く発見。まだ営業中でした。さっきはごめん、手帳はホテルにあったよ、って事を伝えるのにとんでもない時間がかかりましたが、なんとかまた乾杯。しばらくして、もうじゃあお店は閉店(12時以降までの営業は禁止されているようです)、そのまま飲むぞ!ってことになって、韓国のマッコリのような濁り酒を大量購入、またつまみに孵化寸前ゆで卵。こんどはしっかりコレがいくらでアレがいくら、合計この金額ね、という5分ぐらいの会話の後、一番気の弱そうな、人のよさそうなおっさんが近くの酒屋までバイクで買いに行くことに。
人のよさそうなパシリなおっさん
眼がいっちゃってます
もちろんオゴリますよ。だって450ドルなくなったと思ってたのに、全部で40000d(=320円)なんて安いもの。さっきはホントごめんね、なんていいながら指差し会話帳で「この料理はうまいぞ、また食べたいな」なんていうような(憶測です)ことから日本の事、当然深夜の酒の席、俺はこういう女とやっちまった的な話(憶測です)までいろんな話をものすごいテンションだけど、とてもゆっくりと話しました。いい感じで酔いもまわってきた時、トイレに行きたくなって、もちろん路上だからそんなものはなくって、「トイレ行きたい」と隣のお調子者に話したら、「よし、後ろに乗れ」とバイクでトイレに。飲酒運転ど真ん中。路地を一つ曲がってゴミ捨て場みたいなよく解らない場所に連れて行かれて立ち連れション。戻って一杯飲んで、うちに来いとかそのままオーバーナイトだとか言っていたんですが、勘違いだけど騙された(騙されてないんだけど)あの記憶があって、あんまり調子に乗らないほうがいい、ここはベトナムだぜ、という自制が利きはじめて、「そろそろホテルに戻るよ」と席を立つことにします。すると、それじゃあ軽く案内しながらホテルまで送ってやるとしこたま飲んだ隣のお調子者が一緒に席を立ちます。
こいつがお調子者
まあそれもまた面白いかなぁと今考えると恐ろしくキケンな判断だったんですが、その時はそうでもしないと納まらないような雰囲気で、「それじゃおねがいするわ」とバイクの後ろに。バイバイーとみんなと別れて、暴走族のように蛇行運転を繰り返しながら「ヒョー」と叫んでテンション全開。かなり危険。(笑)まずは海だ、と海岸線まで出て、そこから「ベリナイススポットに寄る」と街中に。なんだそこは?と聞いても「ベリナイススポット」としか言わない。バイクは中心街を抜けてシャッターの閉まった店が続く道をどんどん進みます。やばいかな?と思った瞬間、道を3人組の女の子が歩いていて、お調子者は声をかけ始めました、ああ、やっぱりそういうことか、とバイクが止まった瞬間に、Go back to hotel!と叫んで、でも何故だ、これからが楽しい時間じゃないか、なんて会話の後に、もういい、コレ(キックボードを指差して)で帰るから勝手にやってくれ、と言って(かたことですよ)真っ暗な地方都市の外れでキック開始。大恐怖でした。幸い、ほとんど真っ直ぐな道だったので、中心街まではなんとか行ける、という自信はあったのが救いでした。しばらく進むとバイクが横に。さっきのお調子者かと思ったらバイクタクシーの兄ちゃん。「乗ってかねぇか?」と言われて、「乗る乗る!」と。(笑)事前の値段交渉もそこそこにホテルの名刺を渡して安全運転バイクでホテルに。(1ドル)
濃縮された、忘れられない夜でニャチャンははじまったのでした。