HCMC(ホーチミンシティー)もしくはサイゴンに

2005/11/4

ベトナムは二つの大きな都市があって、南に商業の中心「ホーチミン」、北に首都である「ハノイ」から成り立っています。日本でいえばホーチミンは大阪、ハノイは東京、といったところでしょうか。その商業の中心ホーチミンから旅は始まります。どちらからスタートしても良かったのですが、日本でのリサーチの時にどうもハノイの方が穏やかで居心地がよさそうだったので、遅れはあまり許されない日程ゆえ、早めにホーチミンを出て、何事もなければハノイでゆっくりしようか、という魂胆がありました。
10:00成田発のベトナムエアーに乗り込み正味4時間のフライト。時差の関係で16:00着となりますが、以外に近くてびっくりです。ぼくはガイドブックに友人から薦められた「ロンリープラネット(日本語版)」を持っていったのですが、そこには飛行機内で記入する入国審査用の書類の書きかたなんていう初歩的なモノなど載っておらず、これはどういう意味だろうか、とおろおろしちゃいましたよ。みなさん注意してくださいね。(笑)
特に問題もなくホーチミンティーに到着。空港自体はホントかよと思ってしまうほどシンプルで簡素。Kickboardは預け荷物の方につっ込んでいますが、特に問題はありませんでした。両替を済ませてコンパクトな空港を出るとたくさんの人たちが待ち受けています。そしてねっとりとしたあの空気。あー、コレがベトナムか、と。そしてそのたくさんの人の中でぼくの名前のカードを持った人を発見。そうです、びびって日本から初日のホテルと空港からのピックアップをお願いしていました。大警戒です。ヨワッチイです。でも初日からぼられたり変なところに連れて行かれたりしたら旅の始まりとして最悪じゃないですか、だから無理はしませんでした。
泊まるホテルは KIM HOTEL というファングラオ地域にある安ホテルです。日本からも直接予約も可能で、VIETNAM GO というベトナム旅行者には欠かせない掲示板でも評判が良かったのでそこに決定しました。
KIM HOTEL http://www.kimhotel.com
Vietnam GO http://www.vietnam-go.com
そのKIMHOTELの送迎タクシーは韓国製のKIAというメーカーのかなり古い車でした。異常に大きなボリュームで最新ヒットを(知りませんが)流しながら、クラクションを鳴らしまくりながら中心市街地へ向かって行っているようです。
ラクションには常に手を
こんなところを通るのかよ、何てこともありましたが、騙されずに無事ホテルに到着。
KimHotelの室内
とりあえず荷物を置いてkickboardを組み立て、辺りを流してみる事に。最初は「ここに行ってみよう」と思ってガイドブック片手にやっていたんですけど、すると「モータバイッ?」ってバイクタクシー屋が声をかけてくるので、面倒くさくて止めちゃいました。方角と遠くに見える目標になる建物だけを確認しながら一日目は適当に走ることに決めました。そしたらふっと楽になって、別に「ココに行かなくっちゃ!」なんてものはそういやなかったんだねぇ、と。すると俄然楽しい。街を人をバイクを見るようになって、あっという間に馴染んでいくような感覚でした。それもkickboardのおかげ。
カブの集団に信号で混じる
ホーチミンではkickboardっていう乗り物を見たことがないらしく、抜いていくバイクはほぼ全員ぼくを見ていきます。なかなかきもちいい。女の子に携帯のカメラで写真を撮られたりも。はは。なんか人気者になった感覚でした。この時にはもう大分力も抜けてきて、店先で座ってるおじさんが指差してニコリと笑うと手を振る余裕も出てきました。この日は本屋さんで地図を買ったのと、ベトナムエアーのオフィスで帰りのチケットのリコンファームをしたぐらい。後はひたすら走りながら街と人を眺めていました。