ニャチャンのクソ暑い午後と足の不自由な絵描きの青年

ロンソン寺でがっくりしながらもバスの出発は夕方18時。気を取り直して昼食を。Fho Boo(10000d)とSaigonbeer(7500d)。
booっていうのは牛肉、っていう意味です
あまりにも暑い。ビールでも飲まないとやってられない。ニャチャンという街は南北に長く、っていうのは前のエントリーでも書いたけれど、思いのほか広く、そして浅い街で少し嫌気のようなものもあったのは事実。旅も中盤戦、ということで思いのほか疲労も蓄積していて、見所もそんなにあるわけではないので、少し高そうなカフェに入ってゆっくりすることにします。そのカフェはニャチャンでもかなりのオシャレスポット的なカフェで、地下にはVIPルームがあったりその上は池になってたりと、建物も近代的。そして何よりも店員さんが全員かわいいアオザイを着ていました。そこでベトナムコーヒー(5000d)。少し甘いコーヒーは、クタクタな身体に染み渡り、少し復活。この時は何故だか止まってられない意地のような、疲れたらもっと休めばいいのに、と今なら思うけれど、無理して遠くへ遠くへ行こうとしていた気がします。
オサレカフェ
ジャスミンティーがうれしい
アオザイかわいい
目的地をダム市場の更に北、ガイドブックのMAPの外側へ行ってみよう、と決めてがむしゃらにキックしていたら、いつの間にか普通のツーリストじゃ絶対行かないようなディープ生活エリアに突入していました。そこは舗装もされていない、周りの建物はバラックのようなトタン張り。
ディープエリア
その一角でチェを飲んでいた男の子に声をかけられました。その彼は足が悪くて松葉杖をついていて、職業は絵描き。19歳。そしてものすごく流暢な英語を話す彼とチェを飲みながら、たくさん努力をしたんだな、おれはまだまだ甘いとものすごく感動したわけです。
[右の見切れている彼が絵描きの青年
そしてその彼は回りに集まった子供達の一人を指差して、なにやらお金を渡して何か話しています。しばらくするとバナナを揚げたお菓子を持って、僕にそのお菓子を差し出すのです。財布を出そうとするとイラナイと。ありがたくいただいてウマイと日本語で言うと、みんなにっこり笑うんです。僕も笑顔。みんなハッピー。最高。
バナナを揚げたお菓子
幸せのかたち